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第64話 本気

last update Date de publication: 2026-06-19 16:45:42

 イダスとグレンは、強いアントリュウスを見てきた。

 あれが本気でないだと!?

 アントリュウスは、エキドナの攻撃を一方的に受け、吹っ飛んで倒れた。

 倒れたアントリュウスの体から絶望と憎悪と殺意のオーラが溢れた。

 アントリュウスは立ち上がり、薄笑いを浮かべた。

 アントリュウスの表情は、あきらかに普段と違った。

 久しぶり、この感じ!私を楽しませてくれるの?

 イダスがそれをを見て!

「アントリュウス様が笑ってる」

 タヌキンナが「はい!ここからアントリュウス様は、本気になります!」

 タヌキンナは、緊迫した表情をした。

 イダスとグレンは、泣きながら戦っていたフローラを思い出していた。

 泣きながら戦い、涙が枯れてしまい、泣いたその顔が、微笑んでいるように見えた。

 そこから、笑いながら殺す殺戮の神といわれた。

 だが、今、目の前にいるのは、成長した黄金の翼アントリュウス!

 アントリュウスは、エキドナの攻撃を受け強敵と認識した!死を感じさせられ、その圧倒的な攻撃の強さに芸術性を感じた。

 アントリュウスは、微笑みながら、エキドナに向かって歩いて行った。

 楽しい!この戦い!極限までの戦いは、興奮する!そしてどんな戦いになるのか楽しくなる!

「もっと、楽しませろ化け物!」

 アントリュウスの目付きが異常な目付きに変わった。

 アントリュウスが本気になった。

 オーラを放ち、放たれた巨大なオーラの中に今までと違う殺気、憎悪、呪いが含まれれていた。

 そして、アントリュウスの神の力を最大限に剣に注ぎ込み斬りかかった!剣がエキドナの胴体に食い込んだ!

 ギャァァァァァァ~~~

 エキドナが悲鳴を上げた。

 大量の血が吹き出した!

「どうだ、お前も窮地に追い込んでやる!もっと楽しもう」

 アントリュウスは、攻撃を止めて、エキドナの体が回復するのを待った。

 アントリュウスの呪いがかかったオーラを注入された剣で斬られた傷は、そうとうな痛みを感じ、回復も難しい!その状況でエキドナは、苦しそうな声をだしながら回復していった。

 エキドナの体の傷が治った。

 エキドナは、痛みと恐怖を感じ異常な目付きになった!より強い殺気がこもったオーラを放った。

 そして、復活したエキドナを待ち、剣に神の力を注ぎ今度は、剣を胴体に突き刺したエキドナが血を吹き出した!そして胴体に何度も剣を突き刺した!エキドナは、体中から血を吹き出し悲鳴を上げた!

 ギャァァァァァァァァ~~~~!

 ギャァァァァァァァァ~~~~!

 断末魔の叫びを上げた!その叫びには、恐怖を感じたオーラが入っていた。

 ヒューイが、興奮した!

「すげぇー!すげぇーよ、ゼウスを殺せる、アントリュウス様なら!!」

 エキドナは、恐怖の中で反撃した!尻尾に毒と呪いをかけ攻撃してきた。

 アントリュウスは、その尻尾に斬りかかった!尻尾に剣がくい込んだ!くい込んだ所から毒を含んだ血が大量に飛び散った!

「そんな、弱い毒では、私を殺せない!お前の力は、そんな物ではないでしょ!」

 そう言ってアントリュウスは、空を飛び、剣をエキドナの顔に突き刺した!

 ギャーァァァァァァ~~~~ッ

 アントリュウスの顔が戦いに酔っていた。

 ヒューイが「おい!タヌキンナ、断末魔の叫びを音楽を聴いて楽しんでいるように見えるんだけど」

 タヌキンナが「それを言っては、いけません!あれは、敵の覚醒を楽しんでるのです!」

「だけどよ~、顔つきがいつもと違うぞ、あの優しいアントリュウス様の顔じゃあねぇ、戦いに酔ってる顔だぜ」

「アントリュウス様は、みんなを守る為に強くなろうとしたんです!その結果、見なくてもいい死の境界線を何度も見て、ああなってしまったのです!戦いが終わった後、私は、アントリュウス様を癒すのが一番大切な仕事なんです」

 アントリュウスは、強くなる為に天界の果てに行った。

 パネース神殿に着くまでの五年間天界の果てで命を賭けた戦いに開けくれていた。

 何度も死の淵を見た!気が狂いそうになるまで何度も死の恐怖を味わった。

 事故防衛本能により恐怖が楽しくなってしまった。

 戦う事よりも、音楽を楽しんだり、農作物の豊穣を楽しむ女神が天界の果てで殺戮に芸術性を感じる神になってしまった。

 その当時のフローラは、自分が殺戮の神になってしまうことに恐怖を感じた。

 自分の事を恐がって友達がいなくなってしまうのではないかと、タヌキンナとドラゴは、いつも一緒にいて癒してくれた。

 アントリュウスにとってタヌキンナとドラゴは、心から信頼できるようになっていた。

 タヌキンナとドラゴは、アントリュウスの優しさを知っている理解者であり家族だった。

 タヌキンナとドラゴがいてくれたおかげで、殺戮の神になっても、以前に比べれば自分を見失わなくなった。

 一人ぼっちにならないという心の支えだった。 そして、今は、アルテミスとキツネコもいてくれる、だから思いっきり戦える!だが、極限にまで追い詰められた者同士の戦いに芸術性を楽しんでしまう、これは、とめられなかった。

 戦いを見ていたヒューイ達に、獣の魔獣が襲ってきた。

 タヌキンナが、魔獣の気配に気付き矢を放った。

「ヤベェ~!見てる場合じゃあねぇ!」

 ヒューイが剣にオーラを注ぎ、魔獣に斬りかかった。

 イダスとグレンも剣にオーラを注いで魔獣を斬りまくった。

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